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ボリンジャーバンドは勝てるのか ── 16年検証の判定

× でたらめと区別つかず

📜 1980年代にジョン・ボリンジャーが考案。発明者自身は「±2σタッチは逆張りサインではない」と繰り返し注意しています ── 世間の使われ方は発明者の意図と逆です。

結論

±2σタッチの逆張りも、バンドウォークの順張りも、単体では「でたらめと区別がつかない」判定でした。

📈 当ラボの実測
プラス率33%(36指標中23位圏)。逆張りも順張り(バンドウォーク)も探索しましたが、生き残りませんでした。

⏳ いつ・どこで効いたか(3つの足×銘柄別の実測)

各マスは「その時代より前のデータだけで選抜した上位10設定のうち、その時代のOOS(選抜に使っていない期間)でプラスだった本数」。10/10なら上位設定が全部プラス、0/10なら全部マイナス。下の小さい数字は上位設定のOOS取引数の中央値です(設定ごとに取引数は異なり、検証・OOSとも10回未満の設定は選抜前に足切り済み。それでも少ないマスほど偶然が混ざります)。左=2010年代(OOS 2015-19)・右=2020年代(OOS 2023-26)。

銘柄1時間足4時間足日足
2010年代2020年代2010年代2020年代2010年代2020年代
ドル円10/10
取引145
7/10
取引83
0/10
取引75
7/10
取引52
10/10
取引34
5/10
取引25
ユーロ円1/10
取引171
8/10
取引104
10/10
取引29
0/10
取引28
1/10
取引55
0/10
取引13
ポンド円0/10
取引293
3/10
取引70
1/10
取引157
0/10
取引35
0/10
取引24
10/10
取引26
ユーロドル0/10
取引138
0/10
取引102
0/10
取引21
0/10
取引26
10/10
取引27
0/10
取引22
ポンドドル8/10
取引323
0/10
取引188
0/10
取引31
10/10
取引18
0/10
取引27
4/10
取引28
豪ドル/ドル10/10
取引99
10/10
取引76
10/10
取引53
1/10
取引42
5/10
取引39
10/10
取引20
金(ゴールド)0/10
取引325
10/10
取引326
3/10
取引54
0/10
取引25
10/10
取引74
10/10
取引19

使えるとしたら ── 時代をまたいで安定したのは豪ドル/ドルの1時間足(10/10→10/10)と金の日足(10/10→10/10)の2マスだけ。隣のマスはドル円4時間足0/10、ユーロドル1時間足0/10と急に崩れます。「バンドは万能」ではなく、銘柄×足を1つずらすと別物になる、が実測です。

相場つき別(4時間足・凍結期間の1トレード平均pips)

銘柄トレンドレンジ高ボラ低ボラ
ドル円-1.7+22.4+14.9-9.3
ユーロ円+7.6-36.3-13.8-30.0
ポンド円+12.3-59.3+0.2-86.9
ユーロドル+23.2-39.2-22.8
ポンドドル+27.3-6.4+4.0
豪ドル/ドル-13.8-13.0+1.0-15.2

※正直な注意: ①この分解は結果を後から条件で切った記述統計であり、事前に予告された戦略ではありません。細かく切るほど偶然の濃淡も混ざります(データスヌーピング)。②損切り・利確・保有本数の探索範囲は4時間足を想定した値のため、日足と金では相性の悪さが数字を押し下げている可能性があります(切り分けの確認はしていますが、完全には分離できません)。③金は1pips=0.1ドル・往復コスト4.0pips(当ラボの実測3.5pipsより保守側)・データは2026年6月まで。④相場つき別の表は4時間足の計測(金は対象外)。時代別の表とは別の計測のため、直接の突き合わせはできません。観測が少ないセルは「—」表示。

なお、この判定は上記の標準的な設定の範囲で測ったもので、あなたの使っている設定に合わせた調整はしていません。自分の期間・閾値・損切り幅で確かめたい場合は、まぐれ判定つきバックテスター(無料)でそのまま試せます ── 効くかどうかを決めるのは、この表ではなくあなたの検証です。

なぜ「効く」ように見えるのか

±2σは「統計的に95%」と説明されがちですが、あれは値動きが正規分布という仮定の話で、実際の相場は分布の裾が厚い(極端が多い)。σの外に出たから戻る、という保証は最初からありません。

よくある疑問

Q. スクイーズからのブレイクは?

A. ブレイク系は別途検証しましたが、ダマシは「見えても」コスト後は取れませんでした。

Q. バンド幅でボラを見るのは?

A. それは有効な使い方です。ボラ(荒れ具合)は当ラボの検証で唯一「予報できる」と確認できたもので、守り(ロット調整)に使えます。

それでも使うなら

シグナルではなくボラ計(守り)として。ボラ水準は「相場の体温計」で毎日出しています。
関連ツール: 🌡️ 相場の体温計(状態把握なら毎日自動計算) / 指標の見方はボリンジャーバンドの解説ページ

🔬 検証条件(実際の検証コードから転記)

対象: 6通貨ペア(ドル円・ユーロドル・ポンド円・ユーロ円・ポンドドル・豪ドル/米ドル)×4時間足×約17年分
手順: パラメータの格子からランダムサーチ4,000試行で探索 → 訓練期間(〜2018年末)と検証期間(〜2022年末)で選抜 → 成績は凍結期間(2023年〜)のみで評価(選抜に使った期間の成績は使わない)
コスト: 全取引から往復1.0pipsを控除 / 各取引にレジームタグ(トレンド/レンジ=ADX・高/低ボラ=ATR)を付与

🔬 この判定の「なぜ」を、証拠ごと

全手法の判定一覧は判定辞書トップスコアボードに。検証の中身(データ・手順・落とし穴)は note の検証記事群でどうぞ。

全手法スコアボード(note・無料) →

判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。