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アルティメットオシレーターは勝てるのか ── 16年検証の判定

◎ 条件付きで本物に近い(勝てる保証ではない)

📜 1976年にラリー・ウィリアムズが発表。「1つの期間に頼るから騙される」という問題意識で、短中長の3期間を加重合成した設計です。

結論

36指標の生き残り3つのうちの1つ。複数期間を合成する設計が、単一期間のオシレーターより頑健でした。優位は限定的です。

📈 当ラボの実測
プラス率70%(4位)。凍結PF: ユーロ円3.34・ポンド円1.75と光る一方、ポンドドル0.50と大負けする通貨も ── 生存組の中で最もムラの大きい指標です。

⏳ いつ・どこで効いたか(3つの足×銘柄別の実測)

各マスは「その時代より前のデータだけで選抜した上位10設定のうち、その時代のOOS(選抜に使っていない期間)でプラスだった本数」。10/10なら上位設定が全部プラス、0/10なら全部マイナス。下の小さい数字は上位設定のOOS取引数の中央値です(設定ごとに取引数は異なり、検証・OOSとも10回未満の設定は選抜前に足切り済み。それでも少ないマスほど偶然が混ざります)。左=2010年代(OOS 2015-19)・右=2020年代(OOS 2023-26)。

銘柄1時間足4時間足日足
2010年代2020年代2010年代2020年代2010年代2020年代
ドル円1/10
取引125
0/10
取引87
0/10
取引104
2/10
取引62
10/10
取引21
0/10
取引33
ユーロ円9/10
取引153
0/10
取引91
1/10
取引157
7/10
取引85
1/10
取引41
0/10
取引12
ポンド円5/10
取引308
10/10
取引269
0/10
取引65
0/10
取引120
3/10
取引85
5/10
取引24
ユーロドル2/10
取引297
0/10
取引347
1/10
取引39
10/10
取引38
0/10
取引22
10/10
取引17
ポンドドル4/10
取引184
0/10
取引148
10/10
取引141
0/10
取引42
10/10
取引27
0/10
取引20
豪ドル/ドル10/10
取引270
0/10
取引124
4/10
取引134
0/10
取引81
5/10
取引49
6/10
取引22
金(ゴールド)0/10
取引389
10/10
取引200
8/10
取引126
0/10
取引79
10/10
取引61
0/10
取引27

使えるとしたら ── 10/10のマスは42マス中8つありますが、両時代そろって8/10以上だったマスはゼロ。ドル円の日足10/10も2020年代は0/10、ポンドドル4時間足10/10も同様に消えました。どこかの時代・どこかの足では光るが、続かない——3種の時間幅を混ぜる設計でも時代は越えられませんでした。

相場つき別(4時間足・凍結期間の1トレード平均pips)

銘柄トレンドレンジ高ボラ低ボラ
ドル円+26.9+44.2+32.0
ユーロ円+59.2+50.9
ポンド円+57.7+36.4+36.9+3.6
ユーロドル+2.5+2.2+8.1
ポンドドル-27.6-11.8-24.2-14.9
豪ドル/ドル-3.4+0.0+19.5-3.4

※正直な注意: ①この分解は結果を後から条件で切った記述統計であり、事前に予告された戦略ではありません。細かく切るほど偶然の濃淡も混ざります(データスヌーピング)。②損切り・利確・保有本数の探索範囲は4時間足を想定した値のため、日足と金では相性の悪さが数字を押し下げている可能性があります(切り分けの確認はしていますが、完全には分離できません)。③金は1pips=0.1ドル・往復コスト4.0pips(当ラボの実測3.5pipsより保守側)・データは2026年6月まで。④相場つき別の表は4時間足の計測(金は対象外)。時代別の表とは別の計測のため、直接の突き合わせはできません。観測が少ないセルは「—」表示。

なお、この判定は上記の標準的な設定の範囲で測ったもので、あなたの使っている設定に合わせた調整はしていません。自分の期間・閾値・損切り幅で確かめたい場合は、まぐれ判定つきバックテスター(無料)でそのまま試せます ── 効くかどうかを決めるのは、この表ではなくあなたの検証です。

なぜ「効く」ように見えるのか

単一期間の指標は「その期間にだけ効く偶然」を拾いがちですが、複数期間の合成はそれを平均化します。

それでも使うなら

生き残り組だが「これで勝てる」ではない点はMFIと同じです。
関連ツール: 🌡️ 相場の体温計(状態把握なら毎日自動計算) / 指標の見方はアルティメットオシレーターの解説ページ

🔬 検証条件(実際の検証コードから転記)

対象: 6通貨ペア(ドル円・ユーロドル・ポンド円・ユーロ円・ポンドドル・豪ドル/米ドル)×4時間足×約17年分
手順: パラメータの格子からランダムサーチ4,000試行で探索 → 訓練期間(〜2018年末)と検証期間(〜2022年末)で選抜 → 成績は凍結期間(2023年〜)のみで評価(選抜に使った期間の成績は使わない)
コスト: 全取引から往復1.0pipsを控除 / 各取引にレジームタグ(トレンド/レンジ=ADX・高/低ボラ=ATR)を付与

🔬 この判定の「なぜ」を、証拠ごと

全手法の判定一覧は判定辞書トップスコアボードに。検証の中身(データ・手順・落とし穴)は note の検証記事群でどうぞ。

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判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。