🔍

← 判定辞書トップ / テクニカル指標

エンベロープは勝てるのか ── 16年検証の判定

× でたらめと区別つかず

📜 ボリンジャーバンド以前からある、移動平均±固定%の素朴なバンドです。

結論

移動平均±一定%のバンドタッチ逆張りは、単体では優位を確認できませんでした。

📈 当ラボの実測
プラス率25%(36指標中30位)。固定幅がボラの変化に追従できない弱点が、そのまま数字に出ました。

⏳ いつ・どこで効いたか(3つの足×銘柄別の実測)

各マスは「その時代より前のデータだけで選抜した上位10設定のうち、その時代のOOS(選抜に使っていない期間)でプラスだった本数」。10/10なら上位設定が全部プラス、0/10なら全部マイナス。下の小さい数字は上位設定のOOS取引数の中央値です(設定ごとに取引数は異なり、検証・OOSとも10回未満の設定は選抜前に足切り済み。それでも少ないマスほど偶然が混ざります)。左=2010年代(OOS 2015-19)・右=2020年代(OOS 2023-26)。

銘柄1時間足4時間足日足
2010年代2020年代2010年代2020年代2010年代2020年代
ドル円0/10
取引38
2/10
取引77
1/10
取引59
2/10
取引139
6/10
取引56
0/10
取引30
ユーロ円10/10
取引30
0/10
取引22
0/10
取引72
0/10
取引77
10/10
取引38
0/10
取引15
ポンド円0/10
取引59
0/10
取引22
0/10
取引68
0/10
取引94
10/10
取引26
10/10
取引15
ユーロドル5/10
取引145
1/10
取引91
2/10
取引101
8/10
取引31
0/10
取引28
0/10
取引23
ポンドドル10/10
取引321
10/10
取引15
2/10
取引167
0/10
取引27
0/10
取引35
5/10
取引10
豪ドル/ドル10/10
取引191
10/10
取引33
10/10
取引68
10/10
取引64
10/10
取引23
10/10
取引19
金(ゴールド)0/10
取引15
10/10
取引68
8/10
取引16
0/10
取引74
10/10
取引27
4/10
取引53

使えるとしたら ── 全48指標の中でも目立つ結果で、豪ドル/ドルは3つの足×両時代の6マスすべてが10/10。ポンド円の日足(10/10→10/10)・ポンドドルの1時間足(10/10→10/10)も両時代そろいました。ただしドル円は6マス中8/10以上がゼロ——効く通貨と効かない通貨の差が最もはっきり出た指標です。

相場つき別(4時間足・凍結期間の1トレード平均pips)

銘柄トレンドレンジ高ボラ低ボラ
ドル円+1.1+1.6+0.4+3.0
ユーロ円+84.3-81.6-4.1-39.8
ポンド円+6.3-1.0
ユーロドル-13.2-4.2-28.5-0.1
ポンドドル-14.8+5.4+3.7-13.3
豪ドル/ドル+1.8+11.3+6.4+5.0

※正直な注意: ①この分解は結果を後から条件で切った記述統計であり、事前に予告された戦略ではありません。細かく切るほど偶然の濃淡も混ざります(データスヌーピング)。②損切り・利確・保有本数の探索範囲は4時間足を想定した値のため、日足と金では相性の悪さが数字を押し下げている可能性があります(切り分けの確認はしていますが、完全には分離できません)。③金は1pips=0.1ドル・往復コスト4.0pips(当ラボの実測3.5pipsより保守側)・データは2026年6月まで。④相場つき別の表は4時間足の計測(金は対象外)。時代別の表とは別の計測のため、直接の突き合わせはできません。観測が少ないセルは「—」表示。

なお、この判定は上記の標準的な設定の範囲で測ったもので、あなたの使っている設定に合わせた調整はしていません。自分の期間・閾値・損切り幅で確かめたい場合は、まぐれ判定つきバックテスター(無料)でそのまま試せます ── 効くかどうかを決めるのは、この表ではなくあなたの検証です。

なぜ「効く」ように見えるのか

固定%のバンドはボラの変化に追従できません。静かな相場では触らず、荒れた相場では突き抜けます。

それでも使うなら

単体シグナルとしては非推奨。
関連ツール: 🌡️ 相場の体温計(状態把握なら毎日自動計算) / 指標の見方はエンベロープの解説ページ

🔬 検証条件(実際の検証コードから転記)

対象: 6通貨ペア(ドル円・ユーロドル・ポンド円・ユーロ円・ポンドドル・豪ドル/米ドル)×4時間足×約17年分
手順: パラメータの格子からランダムサーチ4,000試行で探索 → 訓練期間(〜2018年末)と検証期間(〜2022年末)で選抜 → 成績は凍結期間(2023年〜)のみで評価(選抜に使った期間の成績は使わない)
コスト: 全取引から往復1.0pipsを控除 / 各取引にレジームタグ(トレンド/レンジ=ADX・高/低ボラ=ATR)を付与

🔬 この判定の「なぜ」を、証拠ごと

全手法の判定一覧は判定辞書トップスコアボードに。検証の中身(データ・手順・落とし穴)は note の検証記事群でどうぞ。

全手法スコアボード(note・無料) →

判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。